冒険者の|夜明け《デイブレイク》
ヴァルドー:「はー、勝ったなー」
リク:「うん」
ヴァルドー:2人で並んで座っている
リク:今は丁寧語ではない、ただの"幼馴染"のリクである
ヴァルドー:「これでアガリで、クソ見てぇな潜りはしなくてよくって」
リク:「うん」
ヴァルドー:「……なぁ」
リク:「なぁに?」こてん、と首を傾げる
ヴァルドー:「リクは、これからどうしたい?」
リク:「そう、だなぁ……」
ヴァルドー:「……」静かに聞く
リク:「まだそこまで真剣に考えてなかったんだけど……」リクは少し掠れた声のまま空を見上げる
ヴァルドー:これまでずっと引っ張って、振り回して、前に立ってきた
ヴァルドー:だけど、今は横に並んでる
ヴァルドー:「お、なんだなんだ」
リク:「まずは2人で暖かいごはんを食べて、ゆっくりふかふかのベッドで寝て……」
リク:「ゆっくりできたら、自由に冒険してみたい、かも……」はにかんだように微笑む
ヴァルドー:「……ぷっ、ははっ」
リク:「ちょっと……笑うことないじゃん」若干赤面している
ヴァルドー:「ば~~~か……最っ高だな!!そりゃ!」
ヴァルドー:ぐい、と肩を掴んで抱き寄せる
リク:「うあっ」香りにどきどきと胸が高鳴る
リク:「あのね……僕、正直冒険なんて稼ぎのための手段としか思ってなくて」
ヴァルドー:「おう」
リク:「ロマンだのなんだの言ってる人の気持ちなんてまるで理解できなくて」
ヴァルドー:「よくわかるぜ」
リク:「でも4人で色々と探索して、冒険していく内に……」
リク:「楽しくなったんだ」
ヴァルドー:「……おう」
ヴァルドー:柔らかい声色で、うなづく
リク:「たまに思うんだ、僕こんなに幸せでいいのかなって……」多幸感と恐怖に思わず涙が溢れる。「これが夢で、本当の僕はまだゴミを漁ってるときの……」
ヴァルドー:「ったく」
リク:「ううん、ヴァルドーに拾われるまえの"リークシャ"なんじゃないかって」
ヴァルドー:「一発ヤッたのにまだぐずついてんのか?」
リク:「ヤッ……」ボン……と音を立てて真っ赤に染まる
ヴァルドー:「いいかリク」
ヴァルドー:「お前は、アタシが惚れるくらいに"いい男"だ」
リク:「ヴァルドー……」はらりと涙がこぼれる
ヴァルドー:「だから、旅立つときにゃ連れてってくれよ?」今度は、お前が手を引いて
リク:「……嫌だよ」
ヴァルドー:「……あぁん?」
リク:「僕が前とかヴァルドーが前とかそういうんじゃない。二人で行くんだ。」
リク:「でしょ?」
ヴァルドー:「……はははっ」
ヴァルドー:「おうとも」
リク:「ヴァルドー、ありがとう。僕を拾ってくれて。」
リク:「そして……これからも僕と一緒に生きてくれますか?」
ヴァルドー:「……ふん」
リク:目の前の左手を取り、その薬指にちいさな接吻を落とす
ヴァルドー:「あんがとよリク、アタシに着いてきてくれて」
ヴァルドー:「当然、ずっと一緒だ」
リク:「うれしい……」絞りだすような声と共に目の前のヴァルドーへと強く抱き着く
ヴァルドー:―――死骸区の争乱は未だ開けず
ヴァルドー:けれど、輝かしい"太陽"が、2人を祝福していた
GM:◆
GM:【後日】
GM:きみたちが手に入れた『守りの剣』は、ある国に交易都市1つの税収5年ぶんに匹敵する値段で売れた。
GM:この価格交渉においてポッケが活躍したのは、言うまでもないことだろう。
GM:ともあれその売価は4人で割ったとしても、よほど豪遊しない限り一生カネに困ることはない額になった。
GM:農場を買い戻すのはもちろん、何か商売を始めるにしても有り余る額だ。
GM:きみたちがこのお金をどう使っていくか
GM:死骸区に残るのか、否か。
GM:――それはまた後日、語られる日が来るかもしれない。
GM:今はただ、それぞれの宝物を掴んだトレジャーハンターたちに祝福を。
GM:◆
あとがき
GM:【ソード・ワールド2.5 ミニキャンペーン『トレハン(仮)』】
GM:これにて終了となります。1ヶ月間、全8回にわたるセッションにお付き合い頂き
GM:誠にありがとうございました! オツカレサマドスエ!
ヴァルドー:お疲れ様でした!!!
リク:オツカレサマドスエ!!!
デルタ:お疲れ様でした!
ヴァルドー:やー、最高のキャンペーンでした!楽しかった!
リク:最高や!!!
ポッケ:オツカレサマドスエ!
ポッケ:最高でしたねぇ!!
デルタ:イヤー良かった良かった
GM:最高だよ皆さん!!
リク:紛れもなくHappy End……
ポッケ:ソウダネ…
ヴァルドー:短期集中でこんなに楽しいの最高だぜ~、4回で繋がりのある卓をがっつりと!
リク:それなー!
GM:この土台の上にこんな綺麗なエンディングが乗っかるとは思ってなかったわよ!
リク:短期集中の良さがでていた
リク:死骸区だからこそ見えてくる人の尊さ……
リク:そういったもの……
ヴァルドー:ヴァルドーとリクが最後に回ったから……
デルタ:毎週2回もセッションがあるうれしさよ
デルタ:日程調整ありがとうございました!生活が非常に潤ったぜ
ポッケ:早々にポッケを処理してよかった
リク:処理で草
リク:三者三様ヤリendじゃなくてほんとよかったよw
ポッケ:楽しいひと月だったねぇ
GM:私も週2回セッションできて潤った~
GM:処理w
ヴァルドー:ホントめっちゃ楽しかったぁ
ヴァルドー:ログも、スクショとか整形とか頑張りたくなったわね
ポッケ:yeah
ポッケ:たのしみ
リク:ログも読み返すの楽しくて楽しくて……
ポッケ:何度も読み返して楽しめるありがたさよ
リク:ほんと感謝
GM:そう言っていただけると大変嬉しいですわ! ログ毎度ありがとうございます!!
デルタ:ありがたいぜ…
ヴァルドー:わーい
GM:っと、ログ容量がすでにクソ重なので感想戦もろもろはdiscordでやりましょか!
デルタ:ハーイ
リク:ヨシ!
ヴァルドー:はーい!
ポッケ:はーい!